不機嫌honey
【シュリ】



新しいお家が完成した。



前に住んでいたとこの3倍くらいの大きさで。



好きにしていいって澪王に言われたから、とりあえず部屋は広く。



キッチンは大きいのをユウリが希望したので、大きな特注のキッチン。



完全防音の個室は、澪王の家のスタジオに近づけてもらった。



「広~い!!」

「広いよね。僕なんかが住んでいいのかなって思うよ」

「ユウリ先輩、売れっ子じゃん…」

「毎月高額のローン返済が待ってるんだから仕事しなきゃ」



引っ越しの手伝いにやってきたユウリの彼女、リンリン。



久しぶりに会ったかも。



社長の家には呼ばなかったし、ユウリはあたしよりも仕事を入れてるし。



背も高いし、スタイルも顔もいいもんだから売れないわけがない。



「この箱なんですか?」

「僕が載ったヤツ。記念に取っといてるんだ」

「あたし、全部買ってます!!あっ、この雑誌のユウリ先輩がいちばん好きです~!!」



ユウリ、嬉しそう…。



< 271 / 465 >

この作品をシェア

pagetop