不機嫌honey
なにもしゃべらない駿太郎は納得してんのか?



「駿もなんか言えよ」

「僕的には明るめのラブソングなんか歌ってほしいけど。歌ってる時、めっちゃカワイイ」

「は!?」

「なんかいいね。10代向けの恋の歌なんか作ったらドッカン行くでしょ~」

「駿太郎君…?」

「書けるかな?荒んだ恋愛しかしてこなかったからなぁ~…。僕と一緒に歌詞考えてくれるよね?」



口説き入ってね!?



女なら基本的に誰でもいい派の駿太郎がなんかおかしい。



それになんと言っても年上好きだったし。



さすがに16歳に手を出すとは考えられないんです。



「ちょっ、こっち来い!!」

「なに?」

「どういうつもり!?」

「あの声聞いてたらゾクゾクしちゃって。欲しいなぁ~って。これって一目惚れだったりする?」

「欲しいって…」

「僕ってSだったのかも…。歌いにく~い曲、よろしくね。泣かせてみたくなったから」



何かに目覚めてしまった駿太郎。



コレ、大丈夫か…?



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