不機嫌honey
そのまま軽い打ち合わせ。



好きな音楽の感じとか、イメージとか。



『10代の恋愛』っつー定番のテーマは駿太郎がどうしても譲らずに、珍しく俺が後から曲をつけることになった。



「よし、今日はこの辺で」

「僕らもう少し話詰めてから帰る」

「あっ、そう…。じゃ、俺は先に…お疲れ~」

「お疲れ~」



ふたりにして大丈夫だろうか…。



駿太郎だって大人だよな!?



しちゃいけないことはちゃんとわかってるよな?



「もしもし?小林?」

「はい?」

「今日打ち合わせしたあのガキ。名前なんだっけ…」

「モネさんっス」

「そうそう!!帰り、送ってくれ。駿太郎がやらかしそうだから」

「別にいいんじゃないですか?俺、めちゃくちゃ久しぶりの休みなんですよ?正直かなりめんどくさいです」

「うっせ!!どうせヒマだったんだろ!?」

「今からリアルに合コンなんで。お疲れさまでした」



き、切りやがった!!



マネージャー小林、なんか生意気っ!!



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