不機嫌honey
仕方ねぇだろ。



最近世間に話題提供してねぇんだから。



そろそろ俺が何かやらかすと思ってるらしいし。



「デートすんならもっと計画的に…」

「わかった。もういい。澪王の立場はわかってるし。家に引きこもるから」



ムスっとしたお姫様は仏頂面で俺を仕事に送り出した。



どうすりゃいいんだっつーの。



バレないために家まで買ったのに。



まぁ、まともなデートなんてしたことねぇからシュリが拗ねるのもムリねぇよな…。



それはわかってんだけど、シュリとのことは世間にバレたくねぇの。



俺もワガママってヤツなのかもな~…。



そんなことを思いながらやってきたのはまた雑誌の取材。



めんどくせぇけど、喉いてぇから歌わない方が楽かも。



「お前、風邪ひいたか?」

「毎年恒例のヤツ。最近、空気乾燥してんのかも」

「ムリすんなよ?」

「なんかアツシが優しいと怖い…。なんかあった?」

「結婚することになったから。俺とセイナ」

「は!?」



アツシが結婚!?



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