不機嫌honey
それから出たパーティでは、デザイナー、ジョンの奥さんに初めて会った。



「本当に人形のようね…。ジョンから話は聞いてるわ。今度は私の服も着ていただける?」

「デザイナーさんなんですか?」

「そうね。ジョン程有名ではないけれど」

「どんなオバサンかと思ったら若くて美人!!ジョンにはお世話になってます。あたしのために時間を作って日本に来てくれること、感謝してます」

「おかげで最近デートしてないの。あなたのせいね」

「好きでやってるのはジョンだもん。あたし、頼んだ覚えないし。ごめんね?」

「ジョンとのカラダの関係は?」

「ありえない…。あたし、ダーリン一筋だから。超カッコイイの~」



奥さんと、なぜが意気投合した。



この場で怯まないあたしの態度と、容姿を気に入ってくれたらしい。



おかげでパーティでは緊張すらしない。



「邪魔なんだよ、チビ」



トイレの前で、背の大きなモデルにそう言われた。



イラッ…。



「テメーがデカいからだろ」



そう言い返してやった。


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