不機嫌honey
あまり前に出たがらないユウリが引き受けるはずない!!



「僕だってシュリを守りたいんだよ」

「ウソだよね…?」

「ウソでこんなこと引き受けないよ。結構、楽しそうだし。僕の顔でお金稼げちゃうしね」



結局そこ!?



ユウリらしいといえばユウリらしい…。



「よぉ、双子」

「アツシさん!!」

「急に悪かったな。よろしくな」

「ド素人ですが、よろしくお願いします」



頭を下げたユウリはニコニコ。



あたし…帰る。



「やらないから」

「言っただろ。お前に選択肢はねぇって」

「ふざけんな!!澪王なんか大嫌いだっ!!」

「はいはい、ワガママなお姫様。よいしょ」

「わっ!!ちょっ、下ろしてよ!!」



担ぎ上げられ、ひとつの部屋に放り込まれた。



まさかのメイク室!?



「コイツ、よろしく~」

「やんないってば!!」

「イスに縛られたい?お前、ドM?」

「イヤだっ!!」

「ちゃんとやれたら、撫でてやるよ。仲直り、したくねぇの?」

「したく…ねぇよ…」

「ん、わかった。じゃ、よろしくお願いね~」



澪王は子どもに見えて大人だった…。



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