不機嫌honey
どうやら気性が荒いらしく、髪をグッと引っ張られた。



「いっ…」

「調子に乗ってんじゃねぇよ。ガキが来るような場所じゃねぇんだ」

「文句があんならジョンに言え!!」

「こんなガキがジョンのモデルなんて…」



髪を捕まれる手がなくなったと思ったら、レイさんが相手の腕を掴んでいた。



助かった…。



「うちの商品を傷つけないでもらえますか?」



その女は、レイさんの腕を振り払い、あたしを睨んでからどっかに行った。



正直怖かったんですけど…。



まさかこんな目に遭うとは…。



「すぐに助けてやれなくてすまなかった」

「ううん、ありが、と…」

「泣くなよ?笑ってジョンの隣に戻るんだ」

「わかってる…。帰ったら…澪王にいっぱい慰めて…もらう…」

「それは…俺じゃダメか?」

「へっ…?」

「どうしたらいい?シュリが欲しくて、全部ぶっ壊してやりたくなる」

「意味が…」

「どうしようもなく、お前に惚れてる」



ウソ…でしょ…。



< 340 / 465 >

この作品をシェア

pagetop