不機嫌honey
イライラして、帰った家にシュリはいた。



上の空って感じ…。



いつもは見ないニュースなんか見てやがる。



「ただいま」

「あっ、おかえり!!」

「ユウリは?」

「お仕事終わったらリンリンとこに行くって。泊まりかな?なんかリンリンのことイジメすぎて泣かせたからって」

「ふぅん…」



何を考えてたわけ?



レイに揺れてんのか?



そんなの、許すわけねぇだろ。



「シュリ、おいで」

「ん?」

「一緒に風呂入ろう」

「あたしもう入ったけど?」

「たまには癒せよ…」

「うん…?」



素直に風呂に入ったシュリに、また疑問が増える。



悪態もつかず、俺に従うなんて…。



湯船の中、引き寄せたシュリを後ろから抱きしめる。



「俺らさ、結婚でもしちゃおうか」

「は!?なんで!?」

「なんとなく」

「バカじゃないの?なんとなくで結婚なんかしたくねぇよ。どうしたの?お仕事でなんかあった?」



仕事は順調だっての。



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