不機嫌honey
本当はモネのこと、カワイイとか思ってる?



同じ仕事をしてるわけじゃないから、澪王の忙しさとかわかんないし…。



あたしは、ちゃんと愛されてるの?



「浮気したらヤダ…」

「しねぇから。そういうので、シュリのこと泣かすのはなんか違う気がするし」

「チュー!!」

「ん」



ずっと離されたくない。



このまま腕の中に閉じこめといてほしいよ…。



ヤキモチって怖いなぁ…。



お風呂から出たら、リビングはいつものごとく酒臭い。



ユウリが久し振りに腕を振るって、おつまみがたくさん並んでる。



ユウリの隣に立って、少しだけ手伝った。



「賑やかだね」

「そうだね」

「前の僕らにはあり得なかった光景。澪王さんがくれたこの環境に感謝しなくちゃ」

「ユウリは大人。なんかあたしだけガキ…」

「シュリはそのままでいいよ。シュリが大人になったら、なんかつまんないからね」



ユウリにはそう言われたけど、やっぱり少しは大人になりたいシュリちゃんです。



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