不機嫌honey
背中の羽根がドアに引っかからないようにしながら外に出た。



待っていた澪王はコーヒーを飲んでいて。



ほかのメンバーもいる…。



「人間の域、超えてんな」

「シュリちゃん、マジ最高。イメージ以上」



メンバーは絶賛。



そんなことより澪王は?



「デビルシュリ」

「ふざけてんでしょ、コレ」

「いや?マジだし。お前の白い肌に赤が栄えるね」

「黒いドレスなんて、趣味悪い。死神みたい」

「黒はお前の心。白はこれからのシュリ。赤は…色気ってとこか」

「んなもん持ってねぇよ」

「いつまでも拗ねてんなよ。カワイイ口は下品だな」



そんな会話をしていたら、ユウリがやってきた。



うわっ!!



「超笑える!!」

「なかなかでしょ?僕、何着ても似合っちゃう」



黒いシルクハット、白いシャツに黒いベスト、真っ赤なステッキそして、黒い羽根。



ユウリが別人!!



「さて、始めますか~」



スクリーンみたいなとこに立たされた。



白いバックに赤いバラ。



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