不機嫌honey
先に寝ると言ったユウリが部屋に行ってしまった。



「怒ってるね、ユウリ」

「ん…」

「お話してきてあげてよ。なんだかんだ、ユウリがいちばんママっぽいことしてくれてたんだもん…」

「ちょっと行ってくる。シュリは先に部屋行っとけ」

「はぁい」


あまりショックも受けてないようなシュリにホッとした。



単純なシュリより、ユウリの方が難しいのかも。



コンコンッと部屋をノックすると、顔を出すユウリはいつもと違う顔つき。



「少し話すか」

「うん…」



招き入れてくれたユウリの部屋には自分で買ったデッカイテレビと、プロジェクターにスクリーン。



ユウリくん、マジで儲かってます。



「いつの間にソファーなんて置いたんだ?」

「この前セリちゃんと選びに行った。ベッドしかないから座れるとこをね」

「座り心地いいな…」

「ビール持ってくる?」

「ん」



部屋から出てったユウリが俺にビールと、自分に水。



気が利く男…。



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