不機嫌honey
歯磨きを終わらせ、向かうのはシュリの待つベッド。



「どうだった?」

「会う気もねぇってよ。まぁ、ユウリの気持ちもわからなくはない」

「そうだね。あたしはどうしたらいい?」

「会いたいなら会えばいい。一緒に暮らしてもいいし、ここにいてもいい」

「あたしはどこにも行かない。ユウリがいて、澪王がいて。他には何もいらないの」



ムリムリ。



誘惑に負けます。



「なんで押し倒すの…?」

「えっ、カワイイから…?」

「明日朝早いんだけど」

「別にいいじゃん?」

「ふざけんな」

「う゛っ…」



腹にグー入った!!



もう少しカワイく拒否れよっ!!



仕方なく背を向けて寝る俺。



「い、痛かったの…?」



珍しく気にしてるシュリ。



俺が背なんて向けてるからか。



「痛いけどどちらかと言えば痛いよりシたい」

「バカ。オヤスミ」

「あぃ…」



甘くねぇな…。



でもマジでよかった。



この先もこの生活は変わらないはず。



< 368 / 465 >

この作品をシェア

pagetop