不機嫌honey
次の日は社長に双子の答えを伝えて、親父にも連絡を入れた。



「私が直接彼らの母親と話すよ。ちなみに週刊誌ってのはどこの出版社かな?」

「親父、何するつもり?」

「澪王は気にするな。私は友人の忘れ形見を守りたいだけなんだから」



親父も俺と同じ思いでいたらしく、あとは社長と直接話して解決するとのこと。



これで一安心。



でも今さら何なんだよ…。



まさか金目当て?



アイツらを悲しませないでほしい。



それからしばらく、オヤジからの連絡が来た。



「一緒に暮らせないのは承知してくれたよ。だけど、ふたりに一目会いたいらしい」

「ユウリは絶対会わねぇよ。シュリの気持ちは聞いてみねぇと…」

「そうか、なら澪王に連絡先を伝えておくから。会うつもりがあるなら、直接連絡してくれ」



そう言われて、連絡先を聞いた。



シュリは今忙しい時期らしく、毎日帰りが遅い。



会うつもりはあるんだろうか…。







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