不機嫌honey
ご飯を食べた澪王と離れたくなくて、くっつてお風呂までやって来た。



「何してんの…?」

「一緒に入る」

「最近ご無沙汰過ぎて、お前の全裸なんか見たら耐えらんないんだけど…」

「いいもん。明日休みだし。澪王に甘えたい気分」



一緒に入ったお風呂は、澪王の天下。



触られるのも久し振りで、なぜかドキドキ。



「暑い?顔あけぇ」

「もう上がろう?早くベッドに行きたい」

「お前はマジで…」



お風呂から出て、すぐにベッド。



とにかく甘えて不安を消す。



澪王の側にいるだけでこんなに安心する。



ここがあたしの帰る場所。



これがあるから、あたしは大丈夫なんだ。



「明日帰るの早い?」

「できるだけ早く帰る」

「帰ったら甘やかしてね?」

「ん」



好きになったのが澪王でよかった。



澪王があたしより大人でよかった。



「不安にならなくていいからね?あたしはどこにも行かないから…」

「行かれたら困る」



大好き、澪王。



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