不機嫌honey
家に帰って、一気に脱力。



知らぬまに気を張ってたのかもしれない。



「ただいま」

「お帰り。疲れたみたいだね」

「もう会うこともないね~。スッキリしたけど」

「どうだった?」

「自己中の女?寂しいって言ってた」

「一緒に暮らさないの?」

「あたしの家族はユウリと澪王だから」

「よかった。シュリがいなくなったら、どうしたらいいかわかんないな、僕」



迎えてくれたユウリは、安心したように笑った。



最近顔付きが違ってたから心配だったけど、大丈夫かな?



「ユウリ、今日のご飯は?」

「シュリの好きな目玉焼きを乗せたハンバーグ」

「最近ハンバーグばっかり!!」

「澪王さんが喜ぶんたからいいじゃん?」



それもそうなんだけどね。



澪王が嬉しそうにユウリの作ったハンバーグ食べるのを見るのは好き。




「澪王も好きだけど、ユウリも大好き。これからもよろしくね!!」

「こちらこそ」



ここがあたしの居場所だ。


< 379 / 465 >

この作品をシェア

pagetop