不機嫌honey
約束通り早く帰ってきた澪王と、ユウリの作ったハンバーグを食べた。



みんな笑顔で、楽しい食卓。



大好きなふたりに、大好きなユウリのご飯。



これ以上の幸せはないかもしれない。



「澪王とユウリは明日も仕事?」



ふたりとも、明日は比較的ゆっくりらしくて。



あたしがみんなで映画でも見ないかと言ったら、ふたりは喜んでくれた。



みんなお風呂に入ったら、布団持参でユウリの部屋。



大きなベッドに適当に寝転び、適当にかけたDVDを見た。



こういう時間が幸せだ。



あたしは今、すごく幸せ…。



「眠いのか?」

「安心したら睡魔が…」

「寝たら部屋まで運んでやるから」

「ヤダ。みんなで寝るの…」



もう眠い…。



澪王とユウリがいて、心が温かくて。



「久し振りに一緒に寝よう、シュリ」



優しいユウリの笑顔を見てから目を閉じた。



あたしはどこにも行かない。



だって、ここがあたしの帰る場所だから…。



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