不機嫌honey
シュリの隣に横になって、頭を撫でてやる。



涙がポロポロ止まらない。



「しんどいな」

「体が着いていかない…」

「お前のペースでやればいいんじゃねぇの?」

「誰にも負けたくないの!!ユウリにも、澪王にも…他のモデルにだって、負けたくない」

「ムリして体壊したら意味ねぇだろ?」

「あたしより努力してる人なんていっぱいいるもん…。だから、あたしはそれより頑張んないと…」



急にそんなことを言い出したのは、きっとジョンのとこに行くからだ。




前にあっちのモデルにバカにされたって言ってたから。



そんなに頑張らないでもらいたいんだけど。



俺より有名になったらどうすんだよ。



「息抜きしろよ」

「ムリ。頑張、る…から…」



目が完全に閉じた。



顔色わりぃ。



これは過保護かもしれないけど…。



「もしもし?忘れ物でもしたか?」

「シュリじゃなくて悪いな」

「まさか澪王さん…ですか?」

「レイの番号わかんねぇからシュリのからかけた」




シュリの近くにいるヤツ。




< 386 / 465 >

この作品をシェア

pagetop