不機嫌honey
次もあるの!?



涙が止まってすぐ、またメイク室。



白と黒の膝丈ワンピースに着替えて、ナチュラルメイク。



さっきの場所に戻ったら、真っ赤なバラがさっきより多く敷き詰められていた。



ユウリも黒いシンプルなTシャツに、白いパンツ。



「花の上でゴロゴロしていいから」

「お花の上に寝転がっていいの!?」

「あぁ」



それはちょっと楽しそう。



なんだかさっきと気分が違う。



吹っ切れたような気がする。



ユウリと花の上に寝転がり、髪や体の位置を直された。



ユウリと手を繋ぐ。



「楽しそうにやってくれ」



澪王からの指示はそれだけ。



難しいこと言う…。



「コレってバイトなんだって。給料もらったらすき焼きにしようか」

「夏だよ?暑くて食べたくない」

「じゃあ焼き肉だ。奢ってあげるね」

「あははっ!!あたしもユウリに奢ってあげる~!!」



なんだかんだ、楽しくできたらしい。



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