不機嫌honey
なぜかふたりともサングラス。



「おかえり…?」

「「ただいまぁ~!!」」



シュリだけかと思えば、ユウリにも抱きつかれた。



相当気を張ってたんだろうな…。



「楽しかったか?」

「澪王さん、セリちゃんに会いたい…」

「はぁ!?」

「僕、もう限界…。澪王さんに会って安心したけど、セリちゃんに癒されたい…」

「今からか!?」



夜中なんだけど…。



でもユウリがそんなこと言うのは珍しい。



相当疲れてるのかも。



「今から来れんなら迎えに行ってやるか?酒飲んでねぇし」

「聞いてみるから、シュリとイチャイチャしてていいよ」



そう言って部屋に行ったユウリ。



シュリは相変わらず抱きついて離れない。



「お疲れ、シュリ」

「会いたかった?」

「会いたかったよ」

「あたしも会いたかった…。世界は冷たいよ~!!澪王のそばでぬくぬくしてたい!!早く嫁にして!!専業主婦になるから!!」



今回もいい思いはしなかったらしい。



まぁ、わかってたことだけど。



「甘やかしてやるから。頑張ったんだな」

「頑張った…」



弱ってる…。



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