不機嫌honey
そして要約対面の時。



これ以上マスコミを喜ばせたくなくて、かなり気を付けてやって来た個室のイタリアン。



先にいたのはあっち。



「こんばんわ」

「…………」

「レオからお誘いがあるなんて、嬉しいな」

「ひとり?」

「もちろん。あなたはマネージャー付きなのね」

「疑われたくねぇから」

「じゃ、帰る。ふたりきりだと思ったから来たのに…残念」



ちょちょちょちょ、待て待て待てっ!!



やっと捕まったのに、困るんだっての!!



「小林、どっかで待っとけ」

「でもっ!!」

「いいから。連絡すっから、迎えよろしく」

「わかりました…。その辺にいますから」



ふたりにはなりたくなかったのに。



まぁ、仕方ないか…。



小林がいなくなって、静かな空間。



さぁ、本題に入ろう。



「なに食べる?」

「食わねぇよ!!」

「あたし、腹ペコ」

「勝手に食え…」



何してんだ、俺…。


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