不機嫌honey
そんな日々の中、ユウリが明日から初めてのひとり遠征。



前に行った海外での仕事が認められ、フランスの事務所から声がかかってるらしい。



「1週間は長すぎる~…。先輩、浮気しちゃダメですよ?」

「しないよ。僕、セリちゃん以外に興味ないから」

「あたしなんかの何がいいんですかぁ~…。飛び抜けて美人でもないし、頭だってそんなにいい方じゃないし…」

「なんだろうね?そう考えると、本当になんで僕はセリちゃんが好きなんだろう」

「あうっ…な、泣きそうですよ…」



今日は泊まるリンリンに意地悪しているユウリ。



フワフワした天パの髪が肩まであって、色素の薄い瞳と、整った顔。



今のユウリは、本当に一流の雰囲気。



出会った頃はただキレイなだけだった。



体もでかくなったし、本当に色っぽい。



こんなに変わるもんかね…。



「澪王さん、ユウリ先輩が意地悪です…」

「リンリン、浮気してやれ。そしたらユウリも少しは優しくなるだろうよ」



リンリンの存在に安心しすぎだ、ユウリは。



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