不機嫌honey
あたしに対する質問はあまりするなと、社長が圧力をかけているらしくて。



「では最後に、プロポーズの言葉や場所なんかをシュリさんに…」

「えっ…」

「少しでいいんで!!」

「それは…澪王が膝まずいて結婚してくれってせがむから、しかたなくしてやる、みたいな?」

「「…………」」

「ってのはウソ。想像に任せます」

「もし、レオさんが浮気したらどうしますか?」

「…………できないでしょ。するなら、あたしに刺し殺される覚悟でね?澪王」



ザワザワして終わった会見。



とりあえず、次の日は新聞がすごいことになっていた。



「シュリ様、結婚会見で刺し殺す発言。だって」

「お前、インパクトありすぎだろ…」

「あはっ!!ユウリにこの新聞送ってあげよう」



とにかく、あたしも前に進んだみたい。



リンリンも、寂しくなるたびにあたしに会いに来る。



ユウリがいない部屋で、ユウリの匂いに包まれて眠ると安心するんだとかで、たまに泊まっていく。



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