不機嫌honey
そんなユウリは、やっぱりあたしのお兄ちゃんで。



いつも堂々と前を歩いてる。



いくつになったって、あたしはユウリが大好き。



リンリンが作ってくれるご飯を食べて、娘たちはふたりで眠る。



仲よしすぎて、姉妹みたい。



で、帰ってきた澪王にあたしも甘える。



「ちゃんとメシ食ったか?」

「食べたよ」

「早く産まれてこいよ~!!俺の味方はお前だけだからな~」



お腹に話しかける澪王。



二人目は男の子。



ユウリが帰らないこの家で、男は澪王だけだから。



本当に嬉しそうにしてて、あたしも嬉しくなる。



「澪王、好き?」

「ん?誰を?」

「あたしに決まってんでしょ」

「ははっ、わかってるよ。怒んなよ…」

「ねぇ、好き?最近聞いてない」

「好きだけど?」

「はぁ?」

「は!?」

「軽い。ムカつく。もっと、ちゃんと!!」

「いてぇよ!!殴んなって!!」



『愛してるよ』



あたしも、愛してるよ、澪王!!



end
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