不機嫌honey
だけど俺は家に帰らなきゃならなくて。



仕方なく帰った家のリビングにはソファーに丸まって眠るシュリ。



放置していいよな?



でもまた熱出して病院なんてことになったら…。



「ハァ…」



ため息をついてからシュリを部屋まで運んだ。



軽すぎるシュリをベッドにおろして、布団をかける。



月明かりに照らされた寝顔は、作り物のようにキレイ。



天使がいるとしたら、たぶんこんな顔。



開けっ放しになっていたカーテンを閉めて、部屋を出る。



顔が卑怯。



あの顔はマジでナイ。



年がもう少し近くて、性格がよかったら、たぶん好きになってる。



そう考えてる自分、ヤバイと思う。



確実にシュリになにかしら感じてる気がするから。



だけどシュリは16歳、高校2年生。



俺から見ればガキ。



シャワーを浴びながら、シュリのことを頭から追い出した。



バカか、俺は。



今はライブに集中。



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