不機嫌honey

その日、澪王が文句も言わずにあたしを自分の部屋に招いてくれた。



「一緒に寝ていいの？」

「ん」

「へへっ…」



なんだか照れる…。



ちゃんとあたしが寝るスペースを空けてくれる澪王にきゅん…。



嬉しすぎて眠れないかも…。



そんなあたしをよそに、隣の澪王は爆睡。



だけど、澪王のお腹に腕を回したら引き寄せられた。



無意識なのか、頭をナデナデ。



好きぃ～…。



ドキドキしてあんまり眠れなかった次の日、先に起きて学校へ行く準備。



「おはよ、ユウリ」

「おはよう」

「目玉焼き？お腹空いた～」

「シュリが幸せになってくれることが、僕はいちばん嬉しいからね」

「ユウリは幸せじゃない？」

「幸せだよ？澪王さんとシュリがいて、セリちゃんともうまく行ってるし」

「どうしたの…？」

「寂しくなっちゃった。シュリが離れていく気がしてね」

「リンリンと付き合った時、あたしだって同じこと思ったもん!!」

「あははっ!!やっぱり僕らって双子なんだね～」



ユウリは大事だよ。