キャンディ☆キス
刺激っくすレモン


「かぁずきぃ〜!」



そして私は、今日も屋根伝いに一樹の部屋へお邪魔する。

窓からベッドに飛び下り、足下の感触を確かめれば……



「なんだ、起きてんじゃん」



服装はまだジャージ姿だけど、今朝はすでにベッドから起き上がり自分の机の前に立っていた一樹。

少し茶色い髪が、ボサボサと宙に向かってうねっている。



「お前……
オレの三角イチゴ食っただろ」



え……いきなり不機嫌に話してきたかと思えば、あんたまさか残りの数かぞえてんの!?



「い…1個もらっただけじゃん」



なんでそんなことくらいで
怒るんだか。



「かっ…てに食うんじゃねぇ!
このやろうっ」


「はっ???……えっ?なんでそんなことで……ってうわっ!!」



肩をつかまれたと思ったら、私はなぜかそのまま押し倒された。

後ろにベッドがあったおかげで、どこも打たなかったから助かったけど


……いや、助かった……のか?



「亜希、覚悟はできてんだろうな」


「な、何言ってんの一樹?」



私の上に乗っかってる一樹が、嬉しそうに私を見下ろす。

か、覚悟って何!?


この体勢は……
まずいんじゃないのぉ?






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