キミに届けて
そして、入学式で再会した私とあゆかは、どんどんとその友情を深めていった。
私は、約束通り、バスケ部に入部した。
そこに、なんと、あゆかも入部してくれたのだ。
私は嬉しくってたまらなくて、幸せだった。
残念ながら、あゆかとはクラスこそ離れてしまったが、お互いが休み時間の度に遊びにいったので寂しいなんてことはなかった。
朝から夕方までは教室で。
放課後は部活で。
どこでもあゆかと一緒で。
初めてだった。
今まで、たくさんの友達に囲まれていたいと思っていた私が、唯一、この子を大事にしたいと思ったのは。
だから、これから充実した毎日が送れると、そう信じて疑わなかったんだ。