それでも君が好きなんだ。
しばらくして、あたしはもう一度昇降口へ
靴を履いて外に出たとき。
「鎌田」
声をかけられて振り向くとそこには新井君
「ん?」
「一人?」
あたしの周りを見渡す
生徒も少なくなってきて…
「うん」
と、一言。
「帰ろう」
帰りますけど?
よくわかんないで一緒に校門まで歩く。
「呼びだされてたん?」
「そおそお」
「俺も」
しかし、笑わないやつだなぁ←
「家、どっち?」
「え?こっちだけど…?」
新井君はあたしが指差した方に向かって歩きだす。
「え?どこいくの?」
「どこって…鎌田ん家」