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10階から階段を下りるのはダルいからエレベーターに直行。



ボタンを押して欠伸をしながらエレベーターを待っていると、



「オハヨー尚。」





私を呼ぶ声が踊場に響いた。


眠気さは飛んでしまった。



振り返ると、幼なじみの青がいた。


「…はよ。」



小さく挨拶をし、エレベーターに目線を戻す。




「相変わらずクールだな。」




私の頭に手をのせてくしゃくしゃに撫で回す。



それだけで、緊張して


それだけで、安心する私。





アホらしいよ。
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