blue
「よし、行くぞ!」






はい?




「行くって…。」




何を言い出してるん?




「アイツ、携帯忘れたから持って行くんだよ。」


スカイブルーのスライド式の携帯電話を見せた。

まさしく青の携帯電話だった。




「お母さんに渡せばいいじゃん。」






「そしたら、連絡とれねーだろうが。」






「する必要ないじゃん。」




送り迎えはマネージャーがしてくれるし、特に連絡するような事ないよ。




「いつ何時だよ!緊急時のためにもさ!」




ならその、無邪気な何か企んでいる笑顔は何ですか?





「…見に行けたいんだね。」






「まっさか〜。」




図星だな。





「私はパ…。「行くよな!」



「……。」


2人の間に一瞬の間があく。





「立、私はパスだか…「ほら鞄持ってきなさい。そうしないと、青に言うから。」







スゴい笑顔の立。







……この野郎。
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