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「紹介してくれる青君。」




「はい、いいですよ。」






その元気な声と笑顔は何だよ…。







「こっちが幼なじみの立。こっちは…尚です。」






今の間は何だよ。






…幼なじみって言えばいいじゃん。







「紗耶香です。よろしくね。」







「よろしくッス。お前も頭下げろ。」





無理やり頭を下げさせられた。






「…よろしく…です。」






「相変わらず、愛嬌ないな。紗耶香さんくらいに上品で笑えよな。」



それをみんなの前で言うな。



「青君…私上品って事ないから。」





「そんな事ないですよ。メチャクチャキレイだし、今日紗耶香さんと仕事できてマジ緊張してるんですよ。」






スラスラと青の口から出てくる言葉が痛い。






確か…今日の撮影はオススメのデートスポットがどうとか…。






嬉しいよな…当たり前か。






「撮影再開するから行かないといけないから。」
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