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「まだ行たのかよ。」







「悪かったな。トイレ?」






「まあな。」






ハンカチをポケットに突っ込みながら私の所に歩いてくる青。







本当に青なのかな?






「もう帰るから安心してよ。」





「安心って…さっきの事気にしてるのか?」





さっきは色々あってどれだか分かんないよ。






「別に…。」






「あのさ…その癖止めろよな。」







癖って…。





「何だよ?」







「そうやって何かあるのに言わないで押し黙るのだよ。」






「癖じゃないよ。何もないからだよ。」







「そんな嘘通用するかよ。いつからの付き合いだと思ってるんだよ?」






うるさいな…。






「勝手に知ったような言い方するなよ。」





これ以上一緒にいたら絶対言ってしまう。


逃げないと…。





「知ってるから言ってるんだよ。」






「分かったから…早く撮影戻れ。」







「撮影何てどうでもいい。」







私は青を見た。





真っ直ぐ私を見ている。
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