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「尚!」



眠くて重い瞼を少し開いた。




授業は終わったらしく、ガヤガヤうるさい教室。


昼休みか…。




一番後ろで授業中ずっと寝ていたから全然気づかなかった。





眠い頭をポリポリかいて目の前にいる亮太に目を向ける。



「何だよ亮太?」




野球で焼けた肌にいつも頬にバンソーコを張っている。




いつか、それを一気にはがしたいと思っている私。




痛いだろうけどね。





そんな考えを知らずに、亮太は焼きそばパンを見せて、




「何だよじゃねえよ!もう昼休みだぜ。飯食べ行くぞ。」

目覚まし係の亮太。


同じクラスなんだからしょうがない。

でも、ちゃんと起こしてくれるからイイヤツだ。




私は頷いてバックを持って立ち上がる。




「腹減った〜」うるさい亮太の横を一緒に廊下を歩きながら、周りを見渡す。




まだ、青は帰らないのかな?




青がいる場所人があつまると思っている私。




叫び声も人だかりもないから、教室から出ていない証拠。




遅刻しないといいけど…。



そんな心配しながら中庭についた。
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