BLACK or WHITE
もう誰かと行く予定だったかなと、先ほどの発言を取り消そうとすると、黒田君は慌てた様子で首をふる。
「いえいえ!何も約束なんてないので、ご一緒させて下さい」
「あら、そう?」
その慌てぶりが可笑しくて、思わず微笑んだ。
「じゃあ、この近くのCIELっていうカフェ知ってる?」
「あぁ、わかります。…行ったことはないですけど」
「そうなの。そこでもいい?」
「はい!センパイと行けるなら、どこでも」
「じゃ、行きましょ」