BLACK or WHITE
「はい。お仕事もできて、それでちゃんと料理もできちゃうセンパイ、憧れです!」
そこまで、はっきり言われて、悪い気はしないけど…。
返答に困っているうちに、CIELに着いた。
「あ、センパイ、どうぞ」
そんな私に構わずに、黒田君は扉を開いて押さえてくれた。
「あ、ありがとう」
お礼を言って、先に店内に入る。
店内は、お昼時ということもあり、多少のざわめきはあったものの、落ち着いた雰囲気で、緩やかなBGMがかかっていた。