BLACK or WHITE



――AM11:30過ぎ…


彼女からの連絡はない。

ランチに出かけるなら、さすがにもう家を出たい時間だ。


「あやかさーん?」


早朝から待ち続けているため、若干変なテンションになってきて、携帯に向かって話しかけてしまった。

はっと我に返って、自分に苦笑する。



以前の俺なら、ありえない壊れ方だ。


一つため息をついて、携帯を片手に、ゴロンと床に寝転がる。



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