BLACK or WHITE


「…俺があげたいものをあげても、いいかもな」


実を言うと、彼女にあげたいものが、ずっと前からあった。

ただ、記念日やイベントなどのあげるタイミングがなく、思いはあっても、準備するまでの所に漕ぎ着けていなかった。

このホワイトデーは、いいタイミングかもしれない。


そうと決まれば、特設コーナーに用はない。

俺は特設コーナーを後にして、エスカレーターに向かった。

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