BLACK or WHITE
そう言うと、彼はうんと一つ肯いて、笑った。
「やっぱり、完璧な答え。そつがないね」
「何それ、皮肉?」
「いーや?誉めてるんだよ」
彼は真剣な顔で言ったものの、だからこそ、皮肉っぽく聞こえる。
それに思わず、眉を寄せると。
「だからこそ、そんなパーフェクトな彼女へのホワイトデーのお返しに、相当悩んだんだよね」
「へ?」
完全に、予想外のことを言われて、私は咄嗟に反応できなかった。