BLACK or WHITE


「…何だろうな、やる気あるのか、こいつと思うことはある」

「そうなのよねぇ」

「…何?黒田がどうした?」


私がお鍋をかき混ぜながら、ため息をつくと、眉を寄せて博樹が聞いてくる。


「黒田君、結構気が利く所あるのに、勿体ないなと思って。今日も、助けてもらったし」

「え?!」


え?って、そんなに驚くことではないと思う。

っていうか、それは、黒田君に対してあまりにも失礼だ。


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