ひまわりの涙
ゆっくりした動作で部屋の中に入ってきた。
私はこれから何が起こるか分からない恐怖で目をつぶった。
「やっと起きたのか…」
暗がりに静かに響くその声は兄のものだった。
お兄さま!?
シルエットしか見えないが顔を向けた。
「お兄さま?…」
「不審者だと思ったらしいな。けどこの屋敷には猫一匹入れないくらいの警備はしてある」
そう言いながら部屋の明かりを付けた。
眩しさのあまり目を開けることができずに、両手で顔を覆う。
目の前のソファーに兄が座る雰囲気がわかり、ゆっくりと目を慣らすように開けた。
そこにはラフな格好をした兄が座っており、相変わらず無表情。
「鏡から今日のことは聞いた。今日見たことが現実だ」
何にもいえずただ兄の言葉を聞いていた。
「これからはここがお前の家になる。そして明日から神城コーポレーションの為に働いて貰う」
「あっ、明日から?」
全ての出来事がめまぐるしく過ぎていくのに付いていけないとこへ明日って…意味が理解できなかった。
「こっちとしても時間を無駄にはできない。とりあえず11時。迎えがくる」
そういうなり立ち上がって部屋をでていってしまった。
私はこれから何が起こるか分からない恐怖で目をつぶった。
「やっと起きたのか…」
暗がりに静かに響くその声は兄のものだった。
お兄さま!?
シルエットしか見えないが顔を向けた。
「お兄さま?…」
「不審者だと思ったらしいな。けどこの屋敷には猫一匹入れないくらいの警備はしてある」
そう言いながら部屋の明かりを付けた。
眩しさのあまり目を開けることができずに、両手で顔を覆う。
目の前のソファーに兄が座る雰囲気がわかり、ゆっくりと目を慣らすように開けた。
そこにはラフな格好をした兄が座っており、相変わらず無表情。
「鏡から今日のことは聞いた。今日見たことが現実だ」
何にもいえずただ兄の言葉を聞いていた。
「これからはここがお前の家になる。そして明日から神城コーポレーションの為に働いて貰う」
「あっ、明日から?」
全ての出来事がめまぐるしく過ぎていくのに付いていけないとこへ明日って…意味が理解できなかった。
「こっちとしても時間を無駄にはできない。とりあえず11時。迎えがくる」
そういうなり立ち上がって部屋をでていってしまった。