ひまわりの涙
三階には春仁、鞠乃、そして会長…二人の父親である人の部屋しかない。
鞠乃を中央に2人の部屋がある。
ただ、3人ともに部屋は広いし、お互いの部屋の間にはテラスが設けられ直接つながっているというより独立していた。
司の足は自然と鞠乃の部屋へと向いていた。
何か話があるわけでも用事があるわけでもないが、ただ顔が見たいだけで。
明日からは鞠乃にとって人生観そのものが変わっていくだろうことは分かっている。
だからこそ今鞠乃を感じたかった。
部屋の前に来てノックをするも返事はない。
扉を開け中へと入ると明かりもそのまま、窓も明け放たれていた。
少し肌寒い…
鞠乃を探すべく部屋の中を進んでいくと、寝室の扉が開いており、鞠乃が倒れ込むように寝ていた。
司は思わず駆け寄り鞠乃を抱き起こす。
「う~ん…」
小さくうなると寒かったのかネコがするように司にすり寄ってきた。
司はホッとすると今腕の中で寝ている鞠乃の頬を撫でる。
「顔色があまりよくないな…」
鞠乃を見つめる瞳は誰よりも優しく、誰よりも哀しみをたたえていた。
鞠乃を中央に2人の部屋がある。
ただ、3人ともに部屋は広いし、お互いの部屋の間にはテラスが設けられ直接つながっているというより独立していた。
司の足は自然と鞠乃の部屋へと向いていた。
何か話があるわけでも用事があるわけでもないが、ただ顔が見たいだけで。
明日からは鞠乃にとって人生観そのものが変わっていくだろうことは分かっている。
だからこそ今鞠乃を感じたかった。
部屋の前に来てノックをするも返事はない。
扉を開け中へと入ると明かりもそのまま、窓も明け放たれていた。
少し肌寒い…
鞠乃を探すべく部屋の中を進んでいくと、寝室の扉が開いており、鞠乃が倒れ込むように寝ていた。
司は思わず駆け寄り鞠乃を抱き起こす。
「う~ん…」
小さくうなると寒かったのかネコがするように司にすり寄ってきた。
司はホッとすると今腕の中で寝ている鞠乃の頬を撫でる。
「顔色があまりよくないな…」
鞠乃を見つめる瞳は誰よりも優しく、誰よりも哀しみをたたえていた。