ひまわりの涙
会場は…とにかく広かった…


いったいどのくらいの人が居るのか想像も出来ないけど、2000人と言われても納得いく人数。


女性はそれぞれに煌びやかなドレスを纏い、男性はそんな女性達のエスコート。


周りの動作をみても上流階級だと言うことはわかる。


その中にテレビの中で活躍してる人達も沢山いた。


さすがに選ばれた人であってオーラが違って見える。


キョロキョロしっぱなしの私を司はしっかりとエスコートしてくれていた。


「ご、ごめんなさい。司さん。パーティーは慣れていたはず何だけどこんな大きなのは初めてで…それに、テレビの中の人達までいる」


少し興奮気味に話す私の頭を優しく撫でた。


「鞠乃もすぐにそっちの世界にいくんだよ」


えっ?


思わず立ち止まり司を見上げるといきなり顔を近づけてきて囁いた。


「どんなに皆の注目を集める鞠乃になっても、俺にはただ一人の鞠乃だよ」


囁くだけ囁くと私を少し強引に歩かせた。


今の言葉って…司さん?


体がカァーット熱くなるのがわかり、俯くなと言われた言葉を無視して思い切り俯いて歩くしかなかった。

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