ひまわりの涙
行く覚悟を決め、開封したはずなのにもう一人の自分は”行くな”と警報をならしている。

どうなるか分かっているけど行かなきゃならない。

フト自分の容姿が気になった。

「今の私どう見えるんだろう…」

鏡の前にたって自分を見る。

長かった髪はショートにした。

顔はお兄さまに似てると言われたけど、自分では似てると思わない。

目は丸く大きい目にプックリした唇。

背は165㎝。

特別綺麗でも可愛いわけでもない。

それどころか家では顔を上げて話すことすら許されなかった。

ただお母様に似てると言うことで…

物思いに耽っていると携帯が鳴り出した。

ピピピ~ピピピ~ピピピ~

私に電話してくるなんて会社の人以外いない。

仲良かった友達とは距離を置いているから。

鞄から携帯をとりだし画面を見る。

見慣れない番号が表示されていた。

間違い電話かとおもい携帯を置こうとしたが、知らない人でも失礼と考え直し電話にでてみた。




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