44チャンネル-呪われた都市伝説-
勝俣さんは荷物をまとめて席をたち、扉へと向かっていく。
「汐見……やっとこれで帰れるな……」
小声で汐見に声をかけると軽くうなづいて返事をする。
やはり汐見も精神的にかなり追い込まれていたようだった。
俺は大きく息を吐き、新鮮な空気を吸う。
その時だった。
勝俣さんは首をこちらに向けて――
「……君達には関係ないけどね。44チャンネルはその話を最後まで聞いてしまった人も、近い内に必ず同じように自殺をするって聞いたよ。迎えが来るんだろうね」
そう言った。
天国から一気に地獄へと落とされた気分。
再び混乱する頭の中に死の文字が浮かびあがる。