44チャンネル-呪われた都市伝説-
「の……呪い?」
勝俣さんの口から出た言葉、呪い。
映画やドラマで聞きなれたそんな言葉。
それが今現実のものとなって俺達に襲い掛かっている。
(俺達は……呪われている)
「そう、呪いだよ。幻聴や幻覚は日を重ねるごとに酷くなり、やがて精神を貪られいく。それに耐え切れなくなって自殺……」
「そ……そんな」
「被害者全員が『あの子』と言っていた。私達特別捜査員が全力を尽くして調べ上げた結果、それは少女を指していることに辿り着いた……44チャンネルの正体は少女の呪いなんだ」
(少女……)
俺と汐見の感じていた気配は少女、これはもう確定だろう。
そして野口や杉森、44チャンネルで死んでいったのも全て少女。
そうだ……少女が俺達を今も呪っている。
《迎えに行くよ》と、どこからか見ているに違いない。