44チャンネル-呪われた都市伝説-
3月12日、午前9時頃。
《御岳(ミタケ)山の山中に死体がある》
という電話が入った。
発見者は68歳の男性、仕事に向かう際に発見したらしい。
男性から更に詳しい場所を聞いた戸田原警察は現場へと急行、そこには赤い服を着た少女の死体が転がっていた。
その死体にはどういうわけか、両目が存在しなかった。
頭部から多量の出血、腹部には数ヶ所の刺傷を確認。
少女の衣服に紛れ込んでいた車の破片、そして司法解剖の結果、この少女が先月の轢き逃げ事故の被害者だと特定することが出来た。
少女の名前は湯山尚子。
以後、少女Aと略。
調査の結果、少女Aは事故現場から近い場所にある孤児院の住民であった。
あの遅い時間帯に何故少女Aが外出をしていたのか?