44チャンネル-呪われた都市伝説-

「私以外の特別捜査員が死んだのは……間違いなく呪いだ。孤児院の人達が死んだ理由も呪いだと思うけどまだそこは調査中でね。とにかくこの呪いというのは身体的な苦痛より精神的な苦痛を引き起こすみたいだ。皆、死ぬまでに遺書を残せる余裕はあるから」


「……ということは?」


「調べたよ、寝る間を惜しんでね。そして分かったことは皆が死ぬ直前……深夜にも限らずテレビをつけていたんだよ。そのテレビこそ、呪いを生み出していたんだ」


さすが勝俣さんは警察官、いや、特別捜査員だ。
これだけの材料でテレビが呪いを引き起こしていることが分かったのか。
俺は感心、そして徐々に自分が安心していっていることに気付く。


「さっきも言ったけど、これが後に44チャンネルという都市伝説になるんだよ。誰がばらまいたか分からない、44チャンネルという名の呪いさ」




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