44チャンネル-呪われた都市伝説-
《3》
午前0時になった瞬間、テレビの音量を44の数値まで上げる。
そしてすぐにテレビの電源を切る。
「……ふう」
俺は汐見が心配だった。
それは友人だからではなく、汐見だけへの特別な気持ちがあったから。
緊張しすぎて間違えたりしないだろうか。
とにかく心配で仕方がなかった。
「汐見、頑張れよ……」
一人、部屋でそんなことを口にする。
「野口、杉森……俺達を見守っていてくれ」
色々なことを考えていれば時間が過ぎるのも早いものだった。
時間は0時0分を示そうとしている。