44チャンネル-呪われた都市伝説-
「ま……まだだ」


諦めかけていた自分を再び立ち上がらせたのは親友の存在。
もう俺が助かることはない、それは分かりきっている。
それでも最期を迎える前に親友の真琴には伝えることがあった。


「だ……騙されたままで俺は死ねない」


震える両足でゆっくりと立ち上がる。
そしてテレビの上に置いていた携帯電話を手にとった。


「……真琴。お前なら……!」


瞬間、少女の声は図太い声質へと変わった。
それはどこかで聞いた声――勝俣の声だった。


『44チャンネル、楽しかったかな曽野宮京?苦しくて声も出ないか?』


「か、勝俣……やっぱりあんたが……」


全ての感覚が絶たれる。
でも、俺の予感は当たっていた。
それだけでも次に繋がる……俺が死んでもあいつがいる……
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