44チャンネル-呪われた都市伝説-
「曽野宮京。これは44チャンネルの手順を誤った人……かもしれないわね」
杉森はいつもより低い口調でそう話す。
「こ、こんなの……ただの偶然だろ?」
さっきまでの自分はどこへやら。
さすがにこんな記事を見てしまった後では、44チャンネルがただの噂では片付けられない気がしてきてしまった。
この世には何でも例外がある……それが44チャンネルなのかもしれない。
(くそ……ビビッてんのか俺は……)
これはただの噂だと言う自分と、そうではないと否定する自分が頭の中で言い合っている。
「あらそう……?この記事の続きを見ても同じこと言えるかしら?」
杉森は俺に雑誌を手渡した。